第172号:考えてみればすぐ分かる!!強みがわからないと言う経営者の落とし穴
ある飲食店さんから「自社の強みがよくわかりません。どうしたら強みが見つけられますか?」と質問されました。
自社の強みが分からないのは、顧客のニーズが多様化しているから
そもそも強みを見つけようとするとき、ほとんどの経営者さんは競合他社と比べて自社の優れたポイントを探そうとします。その結果、「強みと思っていたけれど、それほどでもないかも…」と感じて、一体自社の強みって何なんだ?わからない…となってしまうのです。
競合他社よりも教育がいきとどいていると思っていたのに、それが強みと言えるほどになっているかどうかわからない。
料理にとても拘っているが、それがどう強みになっているかわからない。
そうなってしまうのは、顧客のニーズが多様化しているということを理解していないからです。
料理にこだわっていても、客層によって料理に求めるこだわりの切り口は違います。小さな子供がいるファミリーなら商品の安全性であったり、子供が大きくなってこればボリュームが欲しくなりますし、接待であれば料理の盛り付けや華やかさなどが求められます。
強みを明確にしている会社は対象顧客を絞り込んでいる?!
これからの時代に大事なのは、顧客ニーズの多様化をしっかり把握することです。
たとえば、ひとくちに「サービスがとても良い」と言っても、どんな顧客なのか、ファミリーなのかカップルなのか、ビジネスユースなのか、用途は何か、接待なのか宴会なのかなど、顧客によって求められるサービスは様々なのです。
競合他社と比べて強みを見つけるとき、自社が強みと思っていたことがそうでもないかもしれないとわからなくなってしまうのは、ターゲットを絞りこんで徹底したサービスしている会社のほうが強みを明確に出せるからです。いくら素晴らしいサービスをしていても、顧客を理解してサービス提供している会社にはかないません。
裏を返すと、対象客が決まらなければ強みも見えてきません。
まずは対象顧客を明確にすることです。
対象顧客を明確にすることで自社の強みも見えてきます。
画像引用:photo AC