2019.11.19

第155号:たったひとつの思い込みに気づけば経営は驚くほど変わる

東京オリンピックの開催まで約1年になりました。オリンピック終了後の日本の景気動向が、今から心配になる経営者の方は多いのではないかと思います。加えて、モバイル通信方式5Gも来年からスタートするなど、私達は過去に経験のないほどの大転換期をこれから迎えようとしています。こうした先の見えない状況に不安を感じている経営者の方も多いのではないかと思います。

この大転換期を迎えるにあたり経営者は、その9割以上が持っているという思い込みを外すことが課題になります。その思い込みというのは、売上げを上げていかなければならないという思い込みです。

たったひとつの思い込みとは「売上主義」

売上げを上げなければいけないという思い込みに囚われ、安売りをしてまで売上げを獲得しようとしたり、多様化した消費者のニーズに全て答えようと頑張っていたりすることが、企業を弱体化させる原因になるのです。

変化の激しい時代だからこそ、その変化に巻き込まれないようにするためにも、自社の経営目的(ミッション)を明確に持つことが重要です。

技術の進歩が加速し、世の中は激しく変わっても、人々が問題と感じること自体はそれほど変化していません。
企業の目的は、お客様の問題解決です。
お客様の問題は昔も今も大きく変わっていません。
そして、人々の問題はこれからますます大きくなっていくのです。

思い込みを外すには「ミッション」を持つことが重要!

あなたは、お客様の問題を理解していますか?
その問題を解決するために商品やサービスの改善を行っていますか?
あなたの会社の商品やサービスは、昨年に比べどれだけ顧客満足度を向上させましたか?

いくら売上げが上がっていても、顧客満足度が低下していれば、いずれ業績は低下します。
顧客満足度が向上することで、適正価格での販売が可能になり高収益事業になるのです。
売上よりも自社の利益目標から、適正利益が確保できる価格設定で販売できているかどうかが重要なのです。
そして、適正価格で購入していただいたお客様が「リピート」「口コミ」「紹介」をしてくれることで企業は安定成長していくのです。

売上げが上がれば会社は良くなるという思い込みを外し、売上追求型の経営からミッション追求型の経営にチェンジすることが最も重要なのです。

時代がどんなに変化しようとも、それは全て手段に過ぎません。

手段に振り回されてミッションを見失いないようにしましょう。

画像引用:photo AC

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