第163号:学んで稼げるようになる人、学んでも稼げない人の違い
勉強熱心で様々な研修やセミナーに出かけ、学びに行くにもかかわらず、会社の業績につながらない人が多いのではないかと思います。
一方で、学んだことを確実に実践に落とし込み、結果を出している人もいます。
今回は、私が多くの経営者を見てきた中で感じた、学んで稼げるようになる人と学んでも稼げない人の違いについてお話しします。
学んでも業績につながらない原因は、根本原因が見えていないため!?
まず、学んでも稼げない方の特徴は、学ぶ目的に問題があります。
例えば、従業員の退職が多いから人材育成を学びに行こうとしたり、売上が低迷しているから集客テクニックを学びに行こうとします。
これは問題対処法といいます。問題の表面だけをみて全体を理解しないままで学ぶ内容を決めていることが問題です。
例えば従業員の退職が多い場合なら、その問題の本質がどこにあるのかを理解して学ばなければいけません。
こうしたケースは多くの場合、問題は人間関係にあります。
それが社内であれば、幹部社員の人事評価に問題があるケースや、採用の段階に問題があるケースがあります。
お客様との関係性に問題があるケースもあります。お客様からの仕事の評価が低く、仕事にやりがいを感じることができない場合もあります。このケースは戦略の見直しが重要になります。
このように、従業員が退職するという顕在化している問題も、その本質は各会社によって様々な根本原因があるのです。
その根本原因を解決するための学びを選択しなければいけません。
何を学ぶかよりも、何のために学ぶかが重要
学んだことを結果につなげることができる経営者は、自社の現状を客観的に見て、起こっている問題の本質となる根本原因を理解する力があります。
様々な研修で学んでいるにもかかわらず結果を出せない経営者が増えています。このような人を私はノウハウコレクターと言っています。
あなたはどうですか?
何を学ぶかよりも、何のために学ぶかを理解することが重要です。
知識を学ぶ前に、まず自社の問題を発見をする力を身に付けましょう。
画像引用:photo AC