利益を上げる二つの管理
利益を上げていくために大切なことは、売上を作ることではなく管理をしっかり強化することなのです。今は価格競争が激しくなりデフレが長く続く日本において、売上を追いかけているがために、利益が出なくなっている会社が異常に多くなっている、これが現実なのです。
そこで利益を生み出す会社がやっている二つの管理についてお話します。
利益を生み出す会社がやっている二つの管理①~販売管理
まず1番目は「販売管理」です。
販売管理とは粗利率であったりとか販売構成比を管理するということです。売上を上げるための安易な安売り値引きであったりとか、または粗利率の高いもの低いもの、ただ単に売り上げを追いかけて低いものでも売上があればいいということでそういうものばかりが売れていたりすること、これにより利益率が下がってくる。
企業というのは1%の改善によって営業利益が3%5%10%上がっていくのです。逆に売上を優先するがために、2%3%4%と利益率を下げて販売してる会社が非常に多い。
しっかりと販売管理をすることで利益率を適正に確保する、そういった経営管理が重要になります。
利益を生み出す会社がやっている二つの管理②~予算管理
2番目は「予算管理」です。
意外と年間で予算を組んで経費を使ってる会社は、特に中小企業にはとても少ないです。
使うお金というのはきっちり管理ができます。大きな投資っていうのはやはり一つは「戦略投資」です。戦略投資とは自分たちがどんな市場で戦うのか、そこに対して市場を決めるための研修費やコンサルティング費等もそうですが、一番大きなものは商品開発だったりします。
大手は商品開発に一番投資をかけている、2番目が設備投資です。
店舗や機械そして事務所の家賃とかまたはパソコンであったり、そういった設備投資、そして三番目が人材投資、これからの時代は生産性を高めていくためには、
何にどれくらい投資するのか、
そして何はどれくらいで絞るのか、
この予算をどのように効果的に使っていくかという経営の判断が非常に重要になります。意外と人件費を中心にかかっており、かけるべきところにはかけられていない企業も多いのです。ですからしっかりとした予算を決めて予算管理をすることが大事なんです。
この成熟した社会ではどんぶり勘定では生き残ることはできません。しっかりとした販売管理と予算管理をすることでしっかりと利益の上がる体質にしてください。