経営者オンライン講座#1経営者の仕事
企業が勝ち残るための経営学・マーケティング【戦略編】
みなさん こんにちは。いつも私のチャンネルをご覧いただきましてありがとうございます。本日から、お気づきの方もいるかもしれませんが、チャンネル名をさじコン経営という風にさせていただきました。
これからはちょっと今までと違った形式でお伝えしていきたいと思っております。より視聴者の方に分かりやすくするために、インタビュー形式で皆さんにチャンネルをお伝えしていきたいと思います。
そしてインタビューしていただけるのは、創業2年目の経営者である立川くんにお願いしております。
立川くん、ご挨拶の方をよろしくお願いいたします。
皆さん、画面の後ろから失礼します。
映像の会社なんですけれどもエルクリエイター株式会社を経営しております立川将弘と申します。よろしくお願いします。
いきなり自己紹介させていただいて初めての方は「何だ?」って感じに思ってらっしゃるかと思うんですけど、どういう感じで進めていかれようと考えていらっしゃいますか?
より経営者の方たちに最速で経営力を上げるために、少しでも簡単で楽しくお伝えしていけるような、そんな番組にしていきたいと考えています。
なるほど。ありがとうございます。
僕はインタビュアーとして佐治社長が経営コンサルとして今までされてきた事をどんどん深堀りしてきいていくという、そういう感じの番組になるっていう事ですかね。
そうですね。どんどん遠慮なく聞いて頂ければいいかなと思います。
いいんですか?ありがとうございます。
会社の経営自体は30年ほど経営されているという風にお伺いしたんですけど、今 創業何年目でいらっしゃいますか。
ちょうど今 31期目になります。
すごいですね。なかなか会社経営を30年続けるってものすごい低い確率って知っているんですけど、会社を30年経営されてきた大ベテランじゃないですか。
大ベテランで、しかもいろんな会社さんの経営のコンサルをされている社長さんに無料でどんどん聞けるわけですよね。後でお金を払った方がいいですかね。
そうやって喜んでいただければ本当に嬉しいです。
本当ですか?ありがとうございます。後で請求しないでくださいね。
こんな感じで冗談を言いながらも楽しく運営できたらと思っております。
戦略と戦術の違いは?
ということで始まりましたね。
早速、新しい形式で始まる第1回目ということなんですけれど、今日はどういった内容のお話をしていただけるんでしょうかね。
まず、これからの激しく変化する時代を生き延びるために最も重要なのは経営能力だと思うんですね。
経営というのは変化にどれだけ対応していくかということですよね。
そこで必要な経営者がやるべき3つの仕事ですね。
この3つの仕事についてお話をしていきたいなと思っております。
経営者がやるべき3つの仕事。これは3つという風に大きな枠があるんですね
これは経営の神様であるピーター・ドラッカーさんも推奨していることなんですけれども、「経営とは何か?」と聞いた時に、私も多くの経営者に「経営者の仕事って何?」って聞いた時に、明確に答えられる経営者の方っていうのは実に少ないですね。
経営するということは、なんの仕事をするかと明確になっていれば、経営能力は最速で上げることができるんですけども、多くの方たちが「経営とは何?」と言った時に、曖昧になっているから経営力はなかなか上がりにくいっていうのが現状なんですね。
確かに「経営とは何?」って聞かれた時に、パッと出てこないですね。
当然、従業員さんとか会社の規模だったりとか、いろんなところで会社を運用していくわけですから、利益を残すための仕組みづくりだったりとか、従業員の教育だったりとか、戦略を決めるとかいっぱいあると思うんですけど、僕は今 全部やっていまして「何?」って聞かれても「全部です」みたいな感じなんですけど、それでも3つに分類されるっていうことなんですよね。
そうですね。
どちらかというと創業経営者の方は特にそうだと思うんですけど、全てのことをやってきているので、全てを総括してまとめたなんとなくの言葉になっちゃっているんですけど、やはり創業時というのは前線で売り上げを作っていくというのが経営者の仕事だったりするんですけど、ある程度の人が増えてきて、スタッフの人たちを上手く活かしていくという風になった時に、経営者として必要な3つの仕事というのがあるんです。
それを早速教えていただいてもよろしいでしょうか。
戦っていく市場の決め方は?
まず答えからお話しますと1つ目が「1.戦略」なんですね。
そして2つ目が「2.財務」そして3つ目が「3.組織」。
この戦略、財務、組織っていうものが経営者が行うべき3つの仕事なんですね。
戦略、財務、組織。これって順番も意味があるんですか。
まず最初は「戦略」ですね。
戦略の中で私が重要視しているのは、これからニーズが多様化している時代ですよね。
なので自分たちが強みを発揮できる市場はなんなのか。
要は競合と戦わずして、最も自分たちが強みを発揮できる市場はなんなのか、その市場における商品やサービスはどんなものが求められるのかっていうことをまず決めるっていう事ですね。これが戦略になります。
ちょっと深いですね。戦略って戦術を対になっているイメージがあるんですけど。
戦略というのは、言葉で言えば方向を示すということなんですけど、例えると山登りに例えられると思うんですよね。
例えばいろんな山がありますよね。エベレストのように世界一の山もあれば、富士山のように日本一の山もあれば、またはすぐ近くにある半日もあれば登れるような小さな山もあったりすると思うんです。その中でどの山を登るかっていうことを決めるということが戦略ですね。
そしてその山にどういうような機材を使ってかとか、道具を使って登っていくかっていうことが戦術になるわけです。
山の大きさによっても、大きな山ほどたくさんのスタッフがいりますし、様々な装備もいったりしますよね。そして小さな山は1人でもよかったりするし、装備もなくてもよかったりしますよね。
どれだけの人数でどんな装備を備えて行くかというところが戦術になりますね。
どこの市場で戦っていくかっていうことを決めるっていうことですかね。
そうですね。
どこの市場に決めるかっていうのは、ついついエベレストのようなところをこれから大きな市場だから目指そうという風にしてしまって、ただそこを目指すのに戦術的にはスタッフの数がいったり資本がいったりするわけです。そこを間違えていると上手くいかないわけです。
その中で最も自分たちが、どういう山を目指すべきなのかということ、そしてそこに対してどういう装備や設備を準備するべきなのかという戦略と戦術が一致すると経営は上手くいくんですけれども、多くの方が戦略の選び方や戦術の整え方を理解していないっていうのが現実ですね。
ビジネスにおいては、戦略、どういう市場を自分たちの市場とするかということで8割決まるんですね。
大手と中小で狙う市場が違うのは何故?
その市場はどういう風に決めるんですか。
多くの会社さんが誤解しているのは、市場が大きいか小さいかで見ていくんですね。
これからこういう人たちが増えるとか、こういう業界が伸びるという風にするんですけれども、大きな山が決して自分たちが本当に登れる得意な山かっていうとそうじゃないわけです。
大切なことは自分たちにとって最も適した山は何なのかっていうことですよね。
自分たちの本当に持っている強みは何なのか、そして誰のためにしていきたいのかっていうことですね。自分の内側をしっかり見つめ抜いた上で、どの山にしようかっていう風に見る。そういったことがすごい大事になるんですね。
これはハンバーガー屋さんで例えると、マクドナルドみたいに全国チェーン店にいきなり勝とうと思っても勝てないけど、この地域だけ絞ってマックじゃない良さを出していくとか、ラッキーピエロ、結構有名だと思うんですけど、それを同じような考えっていうことですかね。
そうですね。函館でもあそこの地域だけは大手も入り込めないというくらい地域の方との信頼関係を作っていますよね。
だから自分たちに最も適した山を選択していて、その山を登るのに最も適した技術を持っている。それは商品やサービスだったりするんですよね。
それを決めるにあたって必要なことって何かあるんですか。
基本的には簡単に言うと、市場選択というのは多くの企業さんがデータから分析するんですね。
これは人口であったりとか、いろんなデータを見た時にこれから伸びる市場はこうだとか、または今の顧客層で一番多い人たちはこんな人だって分析していくんですね。
でもやはり中小企業に大事なのは、分析よりも自分たちにとって本当に、この人のためにやっていきたい、誰のためだったらもっと力を発揮できるのか、誰のためだったら力が出ないのかっていう、どちらかというと自分にとっての好き嫌いっていう程度でいいんですね。
これはなぜかというと、経営とダイエットって似ているところがあって、ダイエットというのは摂取カロリーと消費カロリーを見る時に、消費カロリーの方が高かったら確実に成功はするわけなんですけれども、ほとんどの人たちは失敗してしまうということなんですよね。要は正しいこととできることは違うわけなんです。
大手さんはどちらかというと大きな市場に向かって大きなお金を投資していくので、しっかり市場をデータで分析して、そこに大きな資本を投下していくっていうことが大事なんですけど、中小企業の場合はどちらかと言いますと自分たちのお客様との関係性ですね。
ファンを作っていくためには、そもそも自分たちが好きな人を選択しているのか、好きでもないけどお金を使ってくれる人っていうことだけで選択しているのかっていうのが大きな違いになりまして、結局は忙しい時に楽しく仕事ができるのか、そして忙しい時にやりがいを持って仕事ができるのかっていうことによって、社員さんの働きがいや顧客満足が広がって発展につながるんですけれども、データで分析して忙しい時に疲弊しているっていう状態では結果伸びないんですね。
全部受け入れちゃってる状態なんですけど、それじゃダメだっていうことなんですよね。
創業時に一時それが必要な時もあるんですけれども、それって経営者が自分のリスクを背負ってやっているからできることであって、ある程度、社員さんが増えてきた時に、その思いをスタッフの人たちに共有できるかっていうと、そこで問題が生じるわけですね。
それは問題が生じそうですね。これはお客様の層を決めていくっていうことなんですか。
そうですね。そういう意味で、先頭に立って営業マンとして売っている時の自分ですね。その時はあまり戦略がなくても動いていけるんですけれども、経営ってなった瞬間から、自分たちのスタッフ皆が登れる山というのを選ぶということです。
その時に、戦略が重要になってきますし、戦略を決めることによってやらないことを明確にできるんですよね。それが社員のためにもなりますし、利益を増やすということにもなっていくわけなんです。
【戦略】のまとめ
例えば富士山に例えると、私も登ったことがあるんですけど、あるところからだんだん酸欠になっていくわけですよね。そして高山病になっていくわけなんですけれども、例えば経営者が非常に体力があって酸欠にも高山病にもならずに登れたとすると、自分が登れたから皆登れるでしょっていう風になってしまいがちなんですが、要は自分の分身、自分ができるから皆できるんじゃないかって思いこんでしまうんです。
そこに戦略の重要性というものを持たずに突き進んでしまうことになって、結局皆さんが着いて来れない理由が何かも分からないままがむしゃらに頑張るっていうことになってしまうんですね。
富士山だとまだ近くにあって身近だからそう思うんですけど、エベレストに例えると約9000m近いところですね。
富士山の何倍ですか。
富士山の約3倍くらいになりますね。富士山の3倍弱になるんですけど、そうすると未知の世界ですから、本来で言うと情報収集から始まっていかなければだめですし、そこでどんなスタッフが必要なのか、どんな設備が必要なのか、どれぐらいの期間がかかってどれだけのシーズンに登らなきゃいけないとか、様々なことが決まっていくわけです。
そういう準備をきちんとするということが大事になりますよね。
例えば、小学生がいきなり大学受験をするようなものなのかなという感じで思っちゃったんですけど。そういうことですよね。
そこでつまずく会社さんが多いので、ですから中小企業っていうのは生存率が低いし、ある程度のところでそこから先に伸びられないっていうのが現状ですね。
ありがとうございます。これから戦略というところを念頭に置いてやっていきたいと思います。
ぜひ、やってみてください。
ありがとうございました。
最後に
佐治社長、ありがとうございました。すごく深かったですね、今日。
そうですね。いきなりちょっと深かったと思うんですけど。
でも一番重要なポイントなんですね。やはり「戦略」というのは一番重要で、この「戦略」次第でビジネスの8割が決まるという風に私は言っているんですね。
自分たちにとって適切な山というのは言い換えれば、自分たちにとって良質なお客様群っていうのはどこにいるのかということなんですよね。
良質なお客様がいることによって、それが社員さんのやりがいにもなるんですね。本当に喜ばせたい人、得意な人たちを対象者にすることによって、社員さんにとってもやりがいに繋がっていきますし、客層が良いというのは市場から見てもブランド力を上げるということになっていくわけなんですね。なので戦略の選定というのは最も重要になっていきます。
今日は第1回目として、まずは「戦略」についてお話をさせていただきましたが、まだ残り2つ「経営者の仕事」というのがあります。
それが、財務と組織ということなんですけれども、この「戦略」に対して「財務」と「組織」というのが連動して考えられることが大事なんですけれども、これが多くの人たちはバラバラで学んでいるので、結局ここが繋がらないということがあったりします。
次の「財務」というのは非常に深い話でもありますし、多くの経営者は次の「投資」の段階で問題を起こしているというのがほとんどの経営者さんの問題なんですが、そういうことすら分からない方が多いと思いますよね。
ぜひ次回の動画も楽しみにしていただけるといいと思います。
佐治社長 本日はありがとうございました。戦略について非常に勉強になりました。
3つの仕事、次は「財務」についてむちゃくちゃ興味があるので、また次回もよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
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