経営者オンライン講座#4マネジメント編

ベテラン経営コンサルタントから学ぶ!
経営者の仕事で必要な経営学 マネジメント戦略 【イノベーション 人材育成編】
佐治

皆さんこんにちは。さじコン経営をご覧いただきありがとうございます。
今回からはですね、マネージメントについてお話をしていきたいと思います。人が育たない本当の理由というところでですね、今回はまずイノベーション編からスタートしていきたいと思います。
それでは立川君、よろしくお願いします。

立川

では佐治社長、本日もよろしく願います。

佐治

よろしくお願いします。

立川

今回は、人が育たない本当の理由というところで、皆さん興味ある話題なんじゃないですかね。

佐治

そうですね、やっぱり人材育成っていうのはどの企業も、非常にやっぱりね課題だと思うんすけども、これの根本的な原因を理解しないと、やっぱりいつまでたってもうまくいかないわけですね。
今回その辺についてお話していきたいと思います。

立川

どんな感じで理由っていうところをご説明いただけるんでしょうか?

佐治

はい、まずですね今回イノベーション編っていう形なんですけども、これからですね、外部環境って非常に変わっていくことが予測されますよね。

立川

もう既に変わっている状況ですよね。

佐治

そうですよね。この先がどうなっていくんだろうっていうふうにね、思っている経営者の方は非常に多いと思うんですが、まずはですね、この市場が縮小しているっていうのは、みんながよく理解していることだと思うんすけども、それにつけ、やっぱりね、最近のこのパンデミックによる不況、そして多くの方が見逃してるなと思うところがですね、働き方の多様化なんですよ。
これはですね、もう2019年からですね、副業が解禁になっていたりとかですね、そういったことも含めて、働き方っていうのはもうどんどん多様化が進んでいるわけなんですけども、意外とこの辺りっていうのはですね、皆さんね、よく見えてなくて、そういう流れの中で、これからの人材育成っていうのは、今までの常識ではそのようにやっててはもう全然駄目なわけですよね。
なのでもう根底から常識を変えていくってことは非常に重要になってきますし、そしてこれからの時代っていうのはやっぱりね、人材の有効活用、さらに即戦力化っていうね、こういったことがうまくいかなければ、非常にやっぱり企業っていうのはやっぱり利益が出なくなってしまうんですね。

立川

働き方の多様化っていうのは、例えばリモートワークになるとかっていうことも一つですか。

佐治

そうですね、通常の雇用でもやはり、もう会社勤めだけではなくてリモートワークになったりする方もいますし、そして副業なる方もいますし、そしてこれからますますやっぱりね、大企業の影響が出てくると、そこでですね、やっぱり雇用ができないっていうところからですね、そして、要は独立する。
やっぱりもう1人1人で経営する一人社長っていうのも、やっぱ非常に増えてくると思うんですよね。うん、そんな意味で、様々なね働き方が出てきますし、またはCtoCビジネスでね、そういった形で主婦の方であったりとか、そんな形でも、自分でビジネスをしたりとか、お金を稼いでというような時代にどんどん入っていくわけなんですよね。

立川

どんどん広がってきてますよね。ぜひそこについて詳しく教えていただけると。

佐治

まずですね、最初に私がお伝えしたいのはマインドセットなんですよね。

立川

マインドセット。

佐治

はい。今までの常識に関して常識を変えていくってことで、特に今までの物差しですね自分たちが常識だと思った物差しを変えるとこからやっていかないと、なかなかうまく人材育成って進まないわけなんですですけど。
ここでですね、三つのマインドセットについてお話をしていきたいんですが、まず一つ目ですね、これはですね、優秀な人材を育てたいという思い込みです。

立川

これ、思い込みなんすか。

佐治

そうですね。いや皆さん優秀な人材を育てたいというふうに思っているじゃないですか。

立川

思います。

佐治

そうですね。うん。それをもうちょっと具体的に言うと、やっぱり自分の経営者の代わりになる人とかね、優秀な幹部と同じような人材をっていうふうに思っていると思うんすけども、実際にそんな人たちが育つっていうことは、いかがなもんでしょうか?

立川

いや、なかなかないですね。

佐治

そうですよね。そう思いながら、でも一生懸命ね、そうやって育てていると思うんですが、ただ実際にですね新入社員や一般の人たちがどんどん戦力化する会社っていうのは、優秀な人材を育てる前に、まず、誰がやってもできるような仕組み作りであったりとか、そういったところにやっぱ力を入れているわけですよね。
そのようにして業務をなるべく要は簡素化したりとか、仕組みで補うっていうことによって、それで逆に人材が優秀になっていくってことなんですよね。そもそも、その思い込みがあるとですね、なかなかうまくいかないっていうのが一つ目のマインドセットなんです。実際に私どものクライアントさんでもですね、やはり優秀な人材を育てなければ売り上げが上がらないということで、幹部の人たちも総出で人材育成ばっかりね、力入れてた方たちが、でも入れても入れてもですねやっぱそんな人材がたくさん育たないので、やっぱり非常に社内的には疲弊感であったりとか、限界を感じてた会社さんが、要はもう幹部の人たちの仕事は部下の人たちが誰でもできるような仕組みを作っていこう、そういうふうに意識が変わったことによってですね、非常にやることも明確になってくるし、また現場の人たちも戦力化が進むので、そういった意味でですね、全社的にですね、一つの方向に向かってビジネスが進むようになってきてるわけですよね。

立川

なるほど。

佐治

次に二つ目のマインドセットに行きたいと思います。
二つ目のマインドセットは、売れる営業マンを育てたいということですね。

立川

それは間違ってるんですか。

佐治

はい。世の中の9割の会社って、忙しいだけで儲からないってね、口癖のように言ってませんか?

立川

僕も言うことがあります。

佐治

この理由って、安売りや過剰サービスが原因になってるケースって非常に多いんですよね。
営業マンが頑張って営業すればするほど、やっぱり過剰サービスや安売りを誘発してしまうような、うん、きっかけを作ってしまうケースがすごく多いんですね。
一方でやっぱね収益をどんどん上げてる会社さんっていうのは、お客様の方からこの商品が欲しいって言ってもらえるような、仕組みを作っているわけですね。
例えますと、自動車業界なんかどうでしょうか?
今通常、自動車業界で言ったらディーラーさんがあって営業マンが一生懸命ね、営業して販売してるわけなんですけども、そうするとやはりそこで多少値引きの話があったりとか、または過剰なサービスになってしまったりすると思うんですけども、最近伸びてるテスラなんかどうでしょうか?

立川

一切ないですね。

佐治

なんですよね。要はネットで販売してね、営業マンはもういないわけですよね。
それでも売れる仕組みを作ることによって、この収益性って圧倒的に違うと思いませんか?

立川

そうですね、もうそこに営業マンは存在してないですからね。

佐治

そうなんです。気づいてる企業はそのようにして、要はお客様から買いたいって言っていただけるような仕組みにお金を投資したりとか、そこにやっぱり資源を集中させてるわけですよね。
ここをやっぱここ二、三年のですね、テクノロジーの進化っていうことを考えたときに、今どちらに意識を傾けるべきかってことが非常に重要になってくるってことなんですよね。
このようなシステムを作っていくことに意識を傾けている会社さんと、やっぱ営業マンを育てるところにエネルギーを注いでる会社さんでは、3年後どうなるかっていうのは、もう皆さんが想像つくんではないかなというふうに思うんですよね。
次にですね三つ目のマインドセットいきましょうか?
三つ目のマインドセットは、やっぱりよく働く社員を育てたいというところですね。
やはり企業においてはやっぱりよく働く人たちがいい社員だというふうに考える風潮があるんではないかなというふうに思うんですよね。

立川

よく働いてくれたありがとうっていうふうに、言っちゃってる自分がいるんですけど、これ駄目と。

佐治

そうですね、これはなぜかっていうと、やっぱりね無理をするとやっぱムラが出るんですよね。
人によってレベル感が変わっていく。特にお客様に対する対応っていうのは、やっぱり人によってムラがあるとですね、これから市場が縮小していく時代ですから、リピート客の確保、そしてファン化ってすごく重要になってくるんですけども、やっぱそこに重要なのはやっぱサービスの再現性なんですよね。
いくらいいサービスしてても、うん、それが再現性がないと、逆にクレームの要因を作ってしまったりしてしまいがちなんですよね。そしてさらに、そのような安定しないようなサービスであったりとか、それがやっぱ無駄を産んでいくんですよね。さらに私がコンサルティングの現場に行くとですね、ほとんどの会社さんっていうのは社員さんがもう時間に追われて時間に追われてってこと、皆さんの会社もやっぱそういう会社って多いんじゃないかなと思うんですけども。

立川

いやもう、人材不足で、もうギリギリの売り上げで、カツカツでやってらっしゃるところが世の中の7割ぐらいそうでしたね。

佐治

そうなると、結局社員さんの関心時は自分のタスク処理なんですよ。
自分の仕事が増えるのか、楽になるのかっていう話になってしまって、そうすると、時代の変化に鈍感になってしまうね、お客様のニーズの変化であったりとか、それに対してやっぱ会社の仕組みの改善であったりとか、そこに意識がいかなくなってしまうので、非常に危険なんですよ。
ですからこういう時代こそ余裕を持って、そして社内の状況をお客様の状況に敏感になって、時代の変化に敏感になりながらやっぱ会社を改善することを優先する組織にしなければいけないわけです。
はい。この辺りのですね思い込みを持ったまんまに人材育成してても、どんどんやっぱり逆に難しくなるっていうのは、このお話を聞いただけでわかると思いますので、そもそもの思い込みを変えてくっていうところからやる必要があるってことなんすよね。
私は9割の経営者っていうのは、要は本質の問題がなかなか理解できてない。なのでやっぱ表面的な問題に対処してるっていう、これは対象型経営っていうんすけども、やっぱりそれの本質の問題をね、解決するっていうことが必要になってくわけですね。
なんで、まず私がお伝えするのは、まず人材育成の前に環境を作るっていうことなんですよね。
人っていうのは、環境に影響される生き物なんで、人が育つ環境をどのように作るかってことがすごく重要になってくるんですけども、そのためには、役割と組み合わせですね、その人に合った役割を与えること。
そしてその人が伸び伸びと仕事ができるような組み合わせ。ここをですね、変えていくことによって、人材っていうのは自らね、どんどん成長しやすくなるんすけども、この役割や組み合わせっていうところを、やっぱきちっとやって、社員さんの環境作りをせずに一生懸命人材育成してですね、自分と同じようなスキルを身につけさせようというふうに思っててもですね、やっぱなかなかうまくいかないっていうのが現状なんです。
具体的にちょっとここはお話していきましょうか。ちょっとこちらの方にね、図が出てくると思うんすけど組織図ですね。よくありがちな組織図で、社長に対してそれぞれですね、三つの部門という形でありますけども、ここにですね、縦に赤い線が入ってると思うんですけど、これはあの、トップからね、指示命令が末端まで行くっていうことで、決まったことを決まったように守るっていう管理型組織って言ってるんすね。
縦の組織、縦型ってのは管理型組織で商品やサービスの会社の品質基準に伴って、みんなが同じようにするっていうことを守るための組織構造ですね。それに対して今度は時代の変化に合わせてどんどんやっぱ変えていくっていう部分がこの横型の横軸でね、青くなってると思うんすけども、これから変わっていくのはやっぱり商品が変わってきます。
そして、このサービスですね、来客戦略っていう、私達言ってますけども、これからコロナになったり、そして自宅から出なくなったりすることによって、要はアナログとかデジタルとかっていうことで、お客様との対応がいろんな多様な顧客対応になってきますよね。そういうふうに顧客対応が変わっていく。
そして販売促進の手法も変わっていく。この商品と顧客対応と販売促進というのはどんどん変わっていくわけですよね。
こういったものに関しては、なかなかですね今、社内だけでは、追いつかないっていう部分もあります。なので社内で勉強するっていうよりは社内のそういった得意な人と、または社外の専門家であったりとか、そういったところとプロジェクトチームを組んで、やっていくということですね。
このようにして、これから未来にわたって変えていくものに関して言うと、最もそれを考えるにあたってふさわしいメンバーでやるとその環境が楽しく未来を想像しながら、もっとうちの会社はこうしていきたい、ああしていきたいって変えるものになっていくわけですね。
タイプというところで話ししますと、人っていうのは、決まったことは守れるけど、新しいことをやるのは苦手っていう人。
また新しいことをどんどんやるのが得意な人っていうのは、決まったことを守るのが苦手だったりするんですよね。

立川

そうですね。

佐治

はい、特に経営者っていうのは新しいことをどんどんやるのは得意ですけど、決まったことをやるのが苦手だったり。

立川

めちゃくちゃ苦手だったりしますね。

佐治

ですよね。はい。にも関わらず、社員さんに両方求めてたりしませんか。そういう経営者の方すごく多いんですよね。うん。
でもやはり人っていうのはそういう特性がありますので、それをちゃんと見極めた上で、管理型組織の長にする人は、やっぱ管理タイプつけなきゃ駄目ですし、戦略のところには、戦略タイプっていうものをちゃんとタイプを見極めて、そして役割を与えていくとですね、やっぱその人その人の能力が生かされていくってことなんですよね。
なんでこのように組織を縦軸横軸そして内部のスタッフ外部のブレーンっていうものをうまく配置していく。これを組織デザインって私は言ってるんすけど、なるほどやっぱりね組織をデザインして、はい。
今のスタッフの人たちがより働きやすくなるような環境作りをするってことが非常に重要なポイントなんですね。
これからは私達が経験したことないぐらいの、5年10年先ってのはスピードでテクノロジーの進化が進むわけですよね。
このテクノロジーの進化っていうのは、やっぱり一般の方としてはなかなか想像がつかないわけですよね。
なので今この転換期に専門家であったりとかそこに精通した人たちの力も使いながら、組織の最適化をする。このデザインする思考ってのは必要になってきますし、そもそも一般の企業さんで言えば、この組織図すらない会社さんも多かったりすると思うんですよね。
皆さんいかがですか、組織図作ってるかっていうと、意外と組織図がある会社さんって本当に少ないんじゃないかなと思うんですよ。
なので、こういうふうな状態っていうのは私はね、例えばスポーツに例えると、サッカーなんかっていうのはポジションがあって、ポジションごとに役割があったりするじゃないですか。だからやっぱりそこにあった適正したメンバーが選出されてそしてゲームになるわけですよね。

立川

なるほど。

佐治

組織図がないってことは、うんポジションっていうものがないし、そこにただフィールドにスタッフを行かして、俺と同じようにやれって言ってるみたいなもんだ。
そうなると結果がどうなるかっていうと、やる気のある人たち同士は揉めますよね。喧嘩がスポーツかわかんない状態になったりとか、またはやっぱそれが嫌な人っていうのはやっぱりやってるふりして、なるべく衝突を避けたりしますよねそうですね。
こんなことが会社で起きてたりしませんか。いろんな会社でやっぱこういうこと起きてるんですよね。

立川

そうですね。

佐治

いかがでしたでしょうか。第1回目のイノベーション編なんですが、僕は人材育成に入る前のところでつまづいてる方が非常に多いなっていうふうに思うんですよね。

立川

確かに、今日の話でいくと、もう育成の前の話ですもんね。すごくよく勉強なりました。

佐治

はい、ありがとうございます。

立川

ありがとうございます。

佐治

ぜひね、まずはイノベーションするところから始めていただきたいと思います。

立川

次の動画はまたこの続きがあるということですかね。

佐治

そうですね。次はですね人が育つ仕組みとはっていうところでですね、まずは次にも、人材育成に入る前に、人が育つためには環境が必要だって話しましたけども、どのような仕組みを作っていけば、人が育っていくのかというようなしくみ編を、次は話していきたいと思いますのでぜひ楽しみにしてください。

立川

はい、ありがとうございます。では次回の動画もですね、よろしくお願いいたします。

佐治

はい、よろしくお願いします。

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